立川かしめの“志”

立川こしら初弟子,故立川談志初曾孫弟子,立川かしめのブログです

かめ’sミーティング

10/5

この日は私の勉強会『かめ'sミーティング』でした。ご来場ありがとうございました!

 

前回のブログに書かせていただきましたが、この日の師匠独演会『こしらの集い』にて“二つ目見込”という扱いになりました。

そのため、師匠独演会前のかめ'sミーティングも前回を以て終了の運びになりました。

お付き合い頂きました皆様、本当にありがとうございました。

 

事の発端は2016年、師匠独演会『こしらの集い』が昼夜二部公演になったのが始まりです。

「間の時間余ってるから何かやれ」

師匠の一言で勉強会が始まりました。 

立川流昇進の基準に「落語50席」があります。なので、50に達するまではネタおろしをし続けようと決めました。

そしてもう一つ。

こしらの集いでは改作に挑戦していたので、こちらの勉強会では古典本寸法でやろうと決めました。

 

“前座のネタおろし古典本寸法二本の勉強会”

 

字面だけでも恐ろしい…!

初回、落語やる気満々で、

落語とトークどっちがいいですかー?

とお客様に聞いて、全会一致でトークになったのを鮮明に覚えています。そりゃそうだ。

 

「勉強会なのに人を使うなよ」

という師匠の一言で、勉強会を完全に一人で行うことに。出囃子が自動でフェードアウトし、時間になると追い出し太鼓が流れる、

“オート出囃子システム”

 

最初は土日で昼夜の間だったから良かったものの、2017年以降平日の夜開催となり、かめ'sミーティングはその前に。結果、

“平日17時15分開演”

 

どんどん険しい会となっていきました。改めて並べてみると凄まじいですね…。

 

そんな壮絶な勉強会かめ'sミーティングは、私にとって“唯一の本当に勉強できる場所”でした。

古典をしっかり、基礎をしっかり、口調をしっかり。意外とこれをやる場所が、特に最近なくなっていました。

ここは平日17時15分開演の地獄の三丁目。そこにわざわざ足を運んでくださる聖人の胸を借りて、甘えに甘えてやらせて頂きました。

二年九ヶ月、本当にありがとうございました。また、高座でお伝えできずに申し訳ありませんでした。

 

場所は変われど、『かめ'sミーティング』は残していきたいと思っています。

詳細決まり次第また告知させていただきます。是非、そちらも宜しくお願い致します!

 

歩みに歩んだ二年九ヶ月。

下記一覧です。今見るとゾッとします。

不明なところは後日習性予定です。

 

2016年

2月   ※トーク
3月   ?
4月   浮世根問・続浮世根問
5月   厄払い・?
6月   蝦蟇の油・看板のピン
7月   道具屋・サナダコゾウ
8月   鮑のし・桃太郎
9月   高砂や・提灯屋
10月 手紙無筆・出来心
11月 粗忽の釘・親子酒
12月 十徳・寄合酒

2017年

1月   ちりとてちん・壺算
2月   猿後家・締め込み
3月   権助魚・二番煎じ
4月   洒落小町・幇間腹
5月   お化け長屋・強情灸
6月   牛ほめ・紙入れ
7月   道灌・大工調べ
8月   弥次郎・たらちね
9月   ぞろぞろ・大工調べ
10月 猫と金魚・看板のピン
11月 ざるや・親子酒
12月 犬の目・粗忽の釘

2018年

1月   明礬丁稚/味噌豆・時そば
2月   不精床・猿後家
3月   厄払い・悋気の独楽
4月   粗忽の釘・荒茶
5月   親子酒・看板のピン
6月   お化け長屋
7月   紙入れ・寄合酒
8月   ん廻し・悋気の独楽
9月   二人旅・荒茶
10月 一目上がり・孝行糖