8/12
今日から開始した山形修行第二弾「かき氷売り」@天童温泉舞鶴荘。
今回の修行は、かき氷を売ること、それだけ。ただし、“かき氷で稼いだ分だけが稼ぎ”というルールで。
今日明日と東北チャンピオンズリーグという中学生のサッカーの大会が行われており、その生徒さんたちが大量に泊まりに来るので、これは売れます、とのことで修行とは言え、意気揚々と現地に。
担当の方と合流し、今日の話を。
時間がどーなるかわかりませんが、落語、ちらっとお願いできますか?
とのお話に今回は落語をしてる暇がないかもな、と内心残念に思いながら宿へ。
宿につくと、
想像してなかったレベルで落語会の告知が。
ありがとうございます。
朝ごはんをたべ、夜行バスの疲れを癒やし、
今回のメインイベントへ、
昼間の天童路上販売からスタートです!
…
が、ひとがいない。
ただ過ぎていく時間。
そして、隣接する食堂「舞鶴牧場」前で売っていたので、
宿から無限に提供される差し入れ。
何も売っていないのに、食べてばっかりの状態から、舞鶴荘内の販売へ。
今回のメインターゲットは何と言っても中学生サッカー少年たち。試合終わりの疲れた体に、お風呂上がりの火照った体に、かき氷はたまらないはず。
…
なのに、売れない。
最大の原因は、
目の前に17アイスの自販機があること。
しかもかき氷(200円)なのに対し、
17アイス(150円)。
そうです。敵は舞鶴荘の中にいたのです。
いや、場所!
さらには外に出てスーパーでガリガリ君を買ってくるという猛者も現れ、わがかき氷軍勢は窮地に立たされたのです。
そして迎えた落語会。
聞きに来た人には140円でかき氷を売る!
という、苦肉の策を投じ、会もかき氷もなかなか盛況に。
一席目はサッカー寿限無、二席目は小話を交えた話をさせていただきました。
落語で距離が近づいたのか、注文殺到。
するとみるみるうちに
かき氷つくるのが、
上手くなること、
上手くなること、
ここまで10秒かかりません。
謎のスキルが身についてしまいました。
高座でチャチャ入れてきたヤンチャ坊主たちも最後にはみんな礼儀正しく、「明日もやるんですか?落語の先生が売ってるなら行きます!」なんて言ってくれて、ちょっと感動してしまいました。
物で溢れているこの時代、
値段や物自体の魅力だけでなく、
“立川仮面女子が売っている”、
これ自体が価値になるような
素敵な落語家にならないといけない。
また一つ、師匠こしらに学ばせて頂きました。
そう思うと、落語をする前の売り方は、
ただただ、かき氷を売ろう、売ろうとしていたように思います。
自分のキャラクターふくめ、
“立川仮面女子が売っている”からこそ
できる事をもっとやるべきだったと反省しています。
長くなってしまいましたが、
これも今回の修行の一部。
明日のシブラク前座の会で、
全貌をお話したいと思います。
ご来場お待ちしております!
■告知■
8/13(土)
『シブラク前座の会』
ユーロ・スペース(渋谷)
20時開演
木戸500円